天部の種類

天部は11種類あります。

梵天(bonten)

梵天梵天(ぼんてん)は、二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)の1神。元は ヒンズー教の神で世界を創造し 支配する最高神ブラーフマーと言われています。古代インドの神ブラフマーが仏教に取り入れられたもので、十二天(帝釈天、火天、焔魔天、羅刹天、水天、風天、毘沙門天、伊舎那天、梵天、地天、日天、月天)に含まれる天部です。

帝釈天(taishakuten)

帝釈天帝釈天(たいしゃくてん)は、二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)の1神。元はバラモン教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教の武神(天帝)インドラと言われています。十二天(帝釈天、火天、焔魔天、羅刹天、水天、風天、毘沙門天、伊舎那天、梵天、地天、日天、月天)に含まれる天部です。

持国天(jikokuten)

持国天持国天(じこくてん)は、四天王(してんのう、増長天、広目天、多聞天、持国天)の1神で、東勝身洲(とうしょうしんしゅう)を守護する神です。梵名は「ドゥリタラーシュトラ」といいます。持国天は、革製の甲冑を身に着け、刀を持ち、足下に邪鬼を踏みつけた姿が一般的です。

増長天(zouchouten)

増長天増長天(ぞうちょうてん)は、四天王(してんのう、増長天、広目天、多聞天、持国天)の1神で、南瞻部洲(なんせんぶしゅう) を守護する神です。梵名は「ヴィルーダカ」といいます。増長天は、革製の甲冑を身に着け、左手に戟(げき)を持ち、足下に邪鬼を踏みつけた姿が一般的です。

広目天(koumokuten)

広目天(こうもくてん)は、四天王(してんのう、増長天、広目天、多聞天、持国天)の1神で、西牛貨洲(さいごけしゅう) を守護する神です。梵名は「ヴィルーパークシャ」といいます。広目天は、革製の甲冑を身に着け、筆を持ち巻物に何かを書き留め、足下の邪鬼を静かに踏みつけている姿が一般的です。

多聞天(tamonten)

多聞天多聞天(たもんてん)は、四天王(してんのう、増長天、広目天、多聞天、持国天)の1神で、北倶廬洲(ほっくるしゅう) を守護する神です。梵名は「ヴァイシュラヴァナ」といいます。多聞天は、革製の甲冑を身に着け、足下に邪鬼を踏みつけた姿が一般的です。持ち物は、宝棒(棍棒)や宝塔などさまざまです。四天王としてではなく 多聞天だけが独立して祀られる時に「毘沙門天」と呼ばれます。

毘沙門天(bisyamonten)

毘沙門天毘沙門天(びしゃもんてん)は、七福神の1神、二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)の1神です。梵名は「ヴァイシュラヴァナ」といいます。多聞天は毘沙門天と同一の神です。毘沙門天の侍仏には、地天女(じてんにょ)、毘藍婆(びらんば)、善膩師童子(ぜんにしどうじ)がいます。毘藍婆(びらんば)は、法華経の十羅刹女(じゅうらせつにょ)の1つで、仏法の守護を誓った女性の鬼神です。地天女(じてんにょ)は、兜跋毘沙門天を両手で支え、大地を神格化した存在です。善膩師童子(ぜんにしどうじ)は、毘沙門天と吉祥天 の息子と言われています。

弁財天(benzaiten)

弁財天弁財天(べんざいてん)は、七福神の1神で、琵琶を持った姿が一般的です。元はインドの川の女神ですが、学問・豊穣・金運・開運の神とされています。梵名は「サラスヴァティー」といいます。弁財天は日本の仏教・神道に取り込まれた名称です。「財」がつくために金運・開運の神と呼ばれるようになったという説があります。江ノ島、琵琶湖、厳島の「三弁天」が有名です。

吉祥天(kisshouten)

吉祥天吉祥天(きっしょうてん)は、もとはヒンドゥー教の女神である(梵名)ラクシュミーが仏教に取り入れられたものです。おお元はインド神話の女神で、美と幸福を授ける神とされています。毘沙門天 の妻(または 妹)と言われています。

鬼子母神(kishibojin)

鬼子母神鬼子母神(きしぼじん)は、もともとは人の子供を食べる悪鬼だったが、釈迦の教えにより子供を護る守護神となったと言われています。梵名は「ハーリティー」といい、訶梨帝母(かりていも)とも言います。

韋駄天(idaten)

韋駄天韋駄天(いだてん)は、四天王(増長天)下の三十二将中の首位を占める天部の神で、伽藍を守る護法神です。元はヒンドゥー教の神スカンダと言われています。

天部像の特徴

天部像は、火焔付き輪宝光(りんぽうこう)、甲冑(かっちゅう)、武具(ぶぐ)、沓(くつ)、邪鬼(じゃき)が特徴です。

天部像のグループ

天部像にはさまざまなグループがあります。

四天王(shitennou)

欲界の六欲天の「初天」、この天に住む仏教における4人の守護神です。須弥山の四方を守護しています。東を守護する「持国天(じこくてん)」、 南を守護する「増長天(ぞうちょうてん)」、西を守護する「広目天(こうもくてん)」、北を守護する「多聞天(たもんてん)」の守護神です。

二十八部衆(nijuuhachibusyuu)

千手観音の眷属(従者)です。密迹金剛(みっしゃこんごう)、那羅延堅固(ならえんけんご)、東方天(とうほうてん)、毘楼勒叉天(びるろくしゃてん)、毘楼博叉天(びるばくしゃてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、梵天(ぼんてん)、帝釈天(たいしゃくてん)、毘婆迦羅王(ひばからおう)、五部浄居天(ごぶじょうごてん)、沙羯羅王(しゃがらおう)、阿修羅王(あしゅらおう)、乾闥婆王(けんだつばおう)、迦楼羅王(かるらおう)、緊那羅王(きんならおう)、摩侯羅王(まごらおう)、金大王(こんだいおう)、満仙王(まんせんおう)、金毘羅王(こんぴらおう)、満善車王(まんぜんしゃおう)、金色孔雀王(こんじきくじゃくおう)、大弁功徳天(だいべんくどくてん)、神母天(じんもてん)、散脂大将(さんじたいしょう)、難陀龍王(なんだりゅうおう)、摩醯首羅王(まけいしゅらおう)、婆藪仙人(ばすせんにん)、摩和羅女(まわらにょ)。

十二神将(junishinshou)

仏教の信仰の対象である天部の神々です。宮毘羅(くびら)、伐折羅(ばさら)、迷企羅(めきら)、安底羅(あんちら)、頞儞羅(あじら)、珊底羅(さんちら)、因達羅(いんだら)、波夷羅(はいら)、摩虎羅(まこら)、真達羅(しんだら)、招杜羅(しゃとら)、毘羯羅(びから)。

八部衆(hachibusyuu)

仏法を守護する八神です。法華経、金光明最勝王経の説では、以下の8衆。天衆(てんしゅう)、龍衆(りゅうしゅう)、夜叉衆(やしゃしゅう)、乾闥婆衆(けんだつばしゅう)、阿修羅衆(あしゅらしゅう)、迦楼羅衆(かるらしゅう)、緊那羅衆(きんなら)、摩睺羅伽衆(まこらがしゅう)。



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