仏像の姿勢/posture
仏像の姿勢は 大きく分類すると 立像(りゅうぞう)、坐像(ざぞう)、臥像(がぞう)の3種類です。
There are three types of Buddha statues: standing statues, sitting statues and sleeping statues.
立った姿。足を揃えて立つもの、左右どちらかの足を前に出すものなどがある。立っている像は人々を救おうと立ち上がった姿。
座った姿。さまざまな座り方がある。座っている像は人々を救う方法を考えておられる姿。
横になり涅槃に入る釈迦の姿をあらわしたもの。釈迦如来像のみ。
座った姿である 坐像(ざぞう)には、さまざまな座り方があります。
右足が手前の「吉祥坐(きっしょうざ)」と左足が手前の「降魔坐(ごうまざ)」がある。吉祥坐の場合、左足の甲を右ふとももの上に置き、右足の甲を左ふとももにのせる。
左右どちらかの足を反対のふとももの上にのせる。上から見ると片方の足の裏だけが見える。
片膝を立てて、片方の手を後ろの床につく。如意輪観音、馬頭観音など。
日本式の正座して 腰をやや浮かせている座り方。京都三千院・脇侍菩薩など。
椅子に座っている姿。両足を揃えてすわる「善跏倚坐(ぜんかいざ)」、左右の足を交差させる「交脚坐(こうきゃくざ)」など。
倚坐(いざ)の片足を反対の膝の上にのせた座り方。広隆寺・弥勒菩薩など。
椅子に座り、足を組まない姿。半跏趺坐(はんかふざ)、半跏踏下坐(はんかふみさげざ)の足をゆるめた形。