日本仏教の歴史仏像ガイド/Buddha statue guide

飛鳥（593-710）

538年　（歴史）仏教が百済(くだら、朝鮮半島の南西部)から日本に伝来
574年　（歴史）聖徳太子(しょうとくたいし)の誕生
593年　（歴史）聖徳太子が推古天皇(すいこてんのう)の摂政(せっしょう)となる
594年　（歴史）推古天皇が仏教興隆の詔（みことのり）を出す
603年　（歴史）京都・広隆寺(こうりゅうじ)の建立
607年　（歴史）奈良・法隆寺(ほうりゅうじ)の建立
662年　（宗派）法相宗(ほっそうしゅう)、開祖は「道昭(どうしょう)」、本山は興福寺・薬師寺
694年　（歴史）藤原京に遷都
710年　（歴史）平城京に遷都

奈良(710-794)

---年　（歴史）神仏習合（しんぶつしゅうごう）の傾向が深まる。神仏習合は土着の信仰（日本で神祇信仰）と仏教信仰を折衷して、一つの信仰体系として再構成（習合）すること。神仏混淆（しんぶつこんこう）ともいう。
740年　（宗派）華厳宗(けごんしゅう)、開祖は「審祥(しんしょう)」、本山は東大寺
752年　（歴史）東大寺・大仏の建立
754年　（歴史）鑑真(がんじん)が来日、唐招提寺の建立
759年　（宗派）律宗(りっしゅう)、開祖は「鑑真(がんじん)」、本山は唐招提寺
784年　（歴史）長岡京に遷都

平安(794-1191)

---年　（歴史）本地垂迹説（ほんじすいじゃくせつ）が流行
804年　（歴史）最澄(さいちょう)と空海(くうかい)が唐に渡る
805年　（歴史）最澄が唐より帰り、天台宗を伝える、比叡山延暦寺の建立
805年　（宗派）天台宗(てんだいしゅう)、開祖は「最澄(さいちょう)」、本山は比叡山延暦寺
806年　（歴史）空海が唐より帰り、真言宗を伝える、高野山金剛峰寺の建立
806年　（宗派）真言宗(しんごんしゅう)、開祖は「空海(くうかい)」、本山は高野山金剛峰寺ほか
888年　（歴史）仁和寺(にんなじ)の建立
894年　（歴史）遣唐使の停止
995年　（歴史）藤原道長が右大臣になり政治の実権をにぎる
1016年　（歴史）藤原道長が摂政になる
1017年　（歴史）藤原頼通が摂政になる
1053年　（歴史）藤原頼通が平等院鳳凰堂を建立
1086年　（歴史）白河上皇による院政の開始
1105年　（歴史）藤原清衡が平泉に中尊寺を建立
1124年　（宗派）融通念仏宗(ゆうずうねんぶつしゅう)、開祖は「良忍(りょうにん)」、本山は大念仏寺
1167年　（歴史）平清盛が太政大臣になる
1175年　（宗派）浄土宗(じょうどしゅう)、開祖は「法然(ほうねん)」、本山は華頂山知恩院ほか
1191年　（歴史）栄西が宋より帰り、臨済宗を伝える
1191年　（宗派）臨済宗(りんざいしゅう)、開祖は「栄西(えいざい)」、本山は建仁寺ほか

鎌倉(1192-1333)

1192年　（歴史）源頼朝が征夷大将軍となり鎌倉幕府を開く
1203年　（歴史）運慶と快慶が東大寺・金剛力士像をつくる
1224年　（宗派）浄土真宗(じょうどしんしゅう)、開祖は「親鸞(しんらん)」、本山は本願寺ほか
1227年　（歴史）道元が宋より帰り、曹洞宗を伝える
1227年　（宗派）曹洞宗(そうとうしゅう)、開祖は「道元(どうげん)」、本山は吉祥山永平寺ほか
1253年　（宗派）日蓮宗(にちれんしゅう)、開祖は「日蓮(にちれん)」、本山は身延山久遠寺
1274年　（宗派）時宗(じしゅう)、開祖は「一遍(いっぺん)」、本山は藤沢山清浄光寺

室町(1336-1573)

1570年　（歴史）織田信長と浄土真宗本願寺との間で石山合戦
1571年　（歴史）織田信長が比叡山焼き討ち

江戸(1603-1867)

1661年　（宗派）黄檗宗(おうばくしゅう)、開祖は「隠元(いんげん)」、本山は黄檗山萬福寺
1664年　（歴史）寺院法度、檀家制度

明治(1868-1912)

1868年　（歴史）神仏分離令 → 廃仏毀釈運動。
神仏分離令は、明治維新後に成立した新政府が慶応4年3月13日（1868年4月5日）に発した太政官布告。仏教排斥を意図したものではなかったが、結果として廃仏毀釈運動（廃仏運動）とも呼ばれる民間の運動を引き起こした。
廃仏毀釈は、仏教寺院・仏像・経巻を破毀し、僧尼など出家者が受けていた特権を廃すること。明治維新後に成立した新政府が慶応4年3月13日（1868年4月5日）に発した太政官布告「神仏分離令」、明治3年1月3日（1870年2月3日）に出された詔書「大教宣布」など神道国教・祭政一致の政策によって引き起こされた仏教施設の破壊など。